植生・植生図について

ある地域を覆っている植物体の総称を植生といい、それらの面的な配分状況を地図上に表現したものが植生図である。植生図には、図示される対象植生に応じて、現存植生図、原植生図、潜在自然植生図などがある。これらのうち、自然環境保全基礎調査植生調査では、調査時点で実際に生育している現存植生を対象にした現存植生図が作成されている。

日本の植生分布

日本列島は、北海道から沖縄まで北から南に約3,000kmと弓状に長く、海岸から高山まで様々な立地を有し、それぞれの地域に応じた多様な生物相が形成されている。植物については、シダ植物以上の高等植物だけでも約6,000種以上といわれ、立地に応じた植生(植物群落)が形成されている。植物の分布は、基本的には気温と降水量に対応しており、3,000mを越える山脈を有する日本列島では、緯度に伴う水平的分布と標高による垂直的分布による植生の分布パターンがみられる。



(出典:日本の植生、宮脇昭 編、昭和52年)


日本の高度・緯度による自然植生図(凡例は上図と同じ)
「Natural and semi-natural vegetation in Japan. Blumea、 20」
(Numata、 M.、 Miyawaki、 A and Ito、 S、 1972)を改変