自然植生と代償植生

現存植生の多くは、本来その土地に生育していた自然植生(原生林など)が人間活動の影響によって置き換えられた代償植生(二次林など)であり、現存植生図の作成にあたっては、植生区分はこれらクラス域の植生について自然植生と代償植生とに区分されている。さらに、河辺・湿原・塩沼地・砂丘などの環境条件の厳しい特殊な立地に生育する植生のように、クラス域を越えて分布する植生(主として自然草原)については、地形や地質的要因で持続する自然植生であるため、特殊立地の自然植生として独立して区分させている。

自然植生・代償植生等の概念模式図

自然植生・代償植生等の概念模式図
(出典:緑の証言,宮脇昭,昭和58年)

植生(群落)の動態

植生(群落)の動態
(出典:日本の植生,宮脇昭編,昭和52年)