植生区分・大-細区分の説明
植生区分
- 「植生区分」とは第1回植生調査(昭和51年)で植物群落を大別、集計するために設定された分類(10区分)であり、第2回・第3回以降の植生調査で一貫して用いられている。第6回植生調査でも同様に区分した。
- 寒帯・亜高山帯自然植生を高山帯自然植生域(Ⅰ)に、亜寒帯・亜高山帯自然植生及び代償植生をコケモモ-トウヒクラス域自然植生及び代償植生(Ⅱ及びⅢ)に名称を変更した。
- 湿原、岩角地・石灰岩地・蛇紋岩地植生、火山荒原植生・硫気孔原植生等、特殊立地的な要素の強い草原のうち、その分布が植生域を越えて広域で確認されるものは、特殊立地の群落として、一つの植生区分(Ⅷ)にまとめた。
大区分
- 大区分は58設定し、森林と草原、針葉樹と広葉樹、落葉性と常緑性等の区分、及び群系の分布の特徴、自然植生か代償植生かの別等の組み合わせにより区分した。
- 分布範囲の広いものについては、その地理的特徴等によりさらに区分した。
例:落葉広葉樹林(日本海型)、亜熱帯常緑広葉樹林(隆起石灰岩上)等
中区分
- 中区分はおもに優占種、相観、立地条件等を反映する区分とした。例:オオシラビソ群団、スズタケ-ブナ群団、ケヤキ群落、アカマツ群落、火山荒原植生等
細区分
- 細区分は、群集レベルでまとめられたもの、あるいはこれに準ずる群落により区分した。
- 例外的に亜群集やファシス等細区分より下位の単位を用いる場合は、細区分と同様の扱いとし、一つの群落名を与え副凡例マークをつけた。